これからの動きを考えよう

 

 

「これからの動きを考えよう」なんてタイトルを付けてみたが別にそんな大仰なことを言うつもりはない。冬の移籍市場が終わり、今夏どう動くのがベストかについて軽く書いてみた、というだけのことなので気楽にgo

 

 


スポルディングリスボンからブルーノ・フェルナンデスを獲得し、最終日にはイガロを滑り込みの単純レンタルで獲得。ろくな大人にならないタイプの小学生の長期休みの宿題への向き合い方のような動きだったが、ウッドワード君は何とか最後の一週間で何とか宿題提出まで漕ぎ着けた。

(何を隠そう、チェルシー戦までに何か書こうと思ってたらチェルシー戦まで数時間になっていることに気付いて、勢いでこれを書いている僕も最後の1週間で宿題を片付けるタイプの小学生だった。)

 

 

 

 


ポグバの長期離脱、スールシャールの整備不足によりユナイテッドの攻撃にはクリエイティブさが欠けていたが、2年連続でポルトガルリーグ最優秀選手に輝いたフェルナンデスの加入により、ある程度は緩和される見込み。

問題はポルトガルリーグでの活躍をイングランドでも継続出来るかということであるが、ポルトガルリーグのレベルは4大リーグのそれではないということは無視出来ない。実際、フェルナンデスの活躍を疑う人には、「PSGでは全く活躍出来なかったヘセがまともな選手に見えるレベルのリーグでの成績は何も役に立たない。」と言う人もいるくらいだ。フェルナンデスがプレミアリーグで通用するかどうかの見極めには半年〜1年ほどの時間を置くべきだろうが、PLデビュー戦となったウルヴス戦では早くも自身の価値を示してくれたように思う。復帰が近づくマクトミネイやポグバとどのように組み合わさっていくのか、今後の活躍が楽しみだ。

 

 

 

変わってイガロについてだが、前線のオプション不足に加えてラッシュフォードの長期離脱が重なり、レンタルが可能なストライカーを探していたクラブにとって「渡りに船」と言うべき選手だった。

トップレベルのリーグを離れて2年という点は不安だが、マルシャルやグリーンウッドの負担をいくらか軽減出来る本職CFの選手がいるといないとでは大きく違う。単純レンタルでの契約なので夏に上海へ送り返してしまえば良いのだが、来季以降も控えCFの必要性は変わらないと思う。報道では活躍出来た場合には買取についての交渉を始めるかもしれないと言われているので夢のクラブでの活躍を祈りたい。

 

 

 

 


さて、ここからはタイトルの通り、先の話をしたいと思う。補強ポジションごとの話よりもユナイテッドの補強プランを大きく変える要素であるポグバの去就、マルシャルのポジションをどこにするのかという2点についてまず触れたいと思う。

(来季の指揮を執る監督が誰になるのかについては今季が終わってみないと分からないのでスルーの方向性で。)

 

 

 

ポグバの去就に関しては、ポグバの退団意志と莫大な移籍金を支払えるクラブが存在するのかということに大きく左右される。ポグバの後釜になり得るフェルナンデスを獲得し、ラッシュフォードはポグバ程のネームバリューはないにせよチームの看板選手になろうとしている。バルベルデが台頭しているマドリーは同タイプのポグバに莫大な移籍金を支払うことはしないだろうし、ポグバの移籍先として最も有力なのは古巣のユーベだろう。しかしユナイテッドにとって重要なのはポグバの移籍先ではなく、移籍金の額とその使い道であるのでポグバがどこに向かうのかという話にそこまで意味はない。ネイマールを売った後のバルサになるのか、コウチーニョを売った後のリヴァプールになるのか、スター選手を売って残った移籍金をどう使うかはクラブの未来を決める大きな問題になる。

 

 

 

次いでマルシャルの話。今季からポジションを中央に戻したが、LWG起用時同様オフ・ザ・ボールでの動きには大きな問題があり、更にラッシュフォードが長期離脱をした今、不調に苦しんでいる。来季のマルシャルがどのポジションに置かれるかは来季の監督と補強次第だが、今季のCFでの働きがどう評価されるかによっては売却の可能性もなくはないだろう。個人的にはマルシャルはLWGでもCFでも不合格なので、万が一サンチョやヴェルナーを獲得出来たならば売却を検討すべきだと思う。

 

 

 

 

 

 

ここからは補強ポイントのポジション別に話をしていく。個人的に補強ポイントと考えるポジションは、DM,RWG,CF,LBの4つ。

 

 

 

DMは守れて中盤の深い位置からパスを前線に供給出来る選手を獲得すべき。ベストなのはルベン・ネベス、次いでトナーリ。フェルナンデスが前へ前へと攻撃参加するタイプであることを考えるとオールラウンダーでカバー範囲が広くパスも出せるパーテイも候補の一人になってくるだろう。またロマン枠としてスマレ、監督が彼を上手く指導出来れば化け物DMに成長する可能性があるので監督がポチェに交代するのであればアリ。

 


RWGにはサンチョ。サンチョは一番名前を挙げられている補強候補だが、サンチョは右サイドのプレイヤーではなく左サイド〜中央を主戦場とするプレイヤーであり、右サイドでは彼の真価が発揮出来ないことは懸念材料。

またサンチョはポグバ以上の値が付くことが容易に想像出来るので、ここでは独力突破が出来、ロッベン2世とも呼ばれるチュクウェゼの名前も挙げておく。

スタメンを張れるCFを獲得出来た場合にはグリーンウッドの出場機会を考え、補強が行われない可能性も十分あるが、ジェームズも控えレベルの選手でしかないので補強優先度はそれなりに高い。

 

 

 

CFについてはマルシャルを落第とするならファーストチョイスの獲得を、マルシャルを中央で起用し続けるのであれば控えを獲得すべき。活躍次第でイガロを控えとして獲得し、グリーンウッドの成長を待つというのがベストに聞こえるがマルシャルの課題を克服させられる監督を招聘するか、マルシャルを諦めてヴェルナーを獲得すべきかと。また偽9番路線を推進するならばハフェルツを獲得すべき。

 

 

 

LBについては怪我が多くパフォーマンスも期待されていたものから離れているショーに代わるファーストチョイスを。ポグバが退団する場合、左サイドのプレーメーカーとしてディーニェを補強するのがベストか。イングランド代表のチルウェルも候補になるだろうが、レスターがCL出場権を得るならば獲得は難しいと思われる。ただ、次期監督と言われているポチェッティーノはショーの恩師とも言える存在なので本当にポチェッティーノが監督になったらLBの補強はないたろう。

 

 

 

※補足

グリーリッシュやマディソンなどトップ下の選手が獲得候補に挙がっているが、クラブがどれだけ真剣に追っているかどうかは置いておいて個人的にはトップ下の補強は必要ないと思う。トップ下のスペースはフェルナンデスが上がるために空けておくべきだと思うし、もしトップ下タイプの選手を獲得するならば偽9番もこなせるハフェルツをターゲットするべきだと思う。2列目ならどこでも起用可能なサンチョの獲得を狙っているのならば尚更トップ下タイプの選手は必要ない、もちろんサンチョ獲得失敗時のオプションとしてグリーリッシュやマディソンを追っているのなら別だが、アカデミー上がりのペレイラの成長やリンガードの復調を祈る意味も込めてトップ下の補強優先度的にはそこまで高くないと思う。

 

 

 

箇条書き感が否めないが、チェルシー戦まで時間もないのでこの辺で。

 

 

 

 


以上