CB問題について

 

 

リンデロフをトゥアンゼべに替えろ!という声が多くなってるが、これに対する個人的な考えは「失点は減るかもしれないが攻撃はより苦しむことになる」ということだ

 

もちろん起用し続けてみなければ分からないことだがトゥアンゼべはまだ経験の浅い選手でありスタメンとするにはそれなりにリスクがあるということ、リンデロフほど攻撃に貢献出来るタイプではないということが理由だ

 

ここではユナイテッドのCBについて問題点をまとめていきたいと思う

 

問題点は大きく分けて2点

 

 

 

1.不適切なCBのペアリング

 

通常CBは対人守備に優れた選手とカバーリングに優れた選手を組ませるのが良いとされているが、マグワイアもリンデロフもカバーリングに優れたタイプではなく、対人守備を得意にしてきたCBであるので相性が良くない

 

前者は足が遅く後者はポジショニングに難があるので本来は両者ともにカバーリングにはあまり向かない選手なのだが、対人守備はマグワイアの方が上であるために今季のユナイテッドではリンデロフがカバーリングの役割を担っている

 

ユナイテッドが抱えるCBは対人守備タイプのCBばかりであり、多少守備でマイナスが出たとしても攻撃への貢献を考えればリンデロフがスタメンになるというのが今のCB事情である

 

今夏、僕がマグワイア獲得にそこまで賛成していなかった理由は、このあたりのリンデロフとの相性やCB事情から来ているものが大きい

「リンデロフの相方探し」という意味ではマグワイアのような対人守備タイプではなく、カバーリングタイプの選手を獲得してリンデロフに対人守備を任せるというのが論理的であるし、マグワイアではなくデリフトやクリバリを補強するべきであった

もちろんリンデロフがPLで対人守備を担えるほどのフィジカルがないという判断の下、とりあえず対人守備タイプの補強を優先してマグワイアを獲得したという可能性もあり、その場合リンデロフはカバーリングタイプを補強するまでの「繋ぎ」でしかないわけだが、その辺りのクラブ側の考えや評価はいまいちよく分からない

しかし今、こうしてマグワイアを獲得した以上、今後は「マグワイアの相方探し」をしなくてはならないということと、今季はCBについて劇的に改善されることはないのではないかということは言えると思う

 

とりあえず今季を凌ぐための対応策として考えられるのが3バックの採用とDMの配置の2つであるが、前者は前線や中盤に1枚選手が減った分の運動量が要求されるので選手層が薄く各選手の消耗が激しい今のスカッドで採用するのは厳しい、また後者は今季のユナイテッドにはDMがマティッチしかいないことを考えるとこちらも採用が厳しい

リンデロフをDMに起用するという実験的な案もなくはないが、それなら3バックを採用するよというのが一般的な監督の考えではないだろうか

 

 

 

 

2.DMとポクバ不在によるパスの供給源不足

 

少し前で"攻撃への貢献を考えればリンデロフがスタメンになる"ということを言ったが、これはCBからのパス供給に攻撃が依存し過ぎていることを表している

 

本来ならばパス供給を担うはずのDMがユナイテッドには不在、というか行方不明でありパス供給はCBの役割となってしまっているが、この傾向がポクバの不在により強まってしまっているのだ

 

マクトミネイとフレッジはどちらもパス供給があまり出来ないCMであり、実際マルシャルが前線から落ちてくる動きをしてもそれを見られてないのであまりパスを出せていない、むしろリンデロフの方がマルシャルの動きを見られていると言ってもいいくらいだ

ポグバの戦線復帰と来夏でのDM,CMの補強が待たれる

 

 

以上が僕の考える2つの問題点であり、今季の間にこれが解決されるためにはスールシャールを解任して相当な戦術家を連れてくるしかないわけだがそれは難しいので今季は諦めるというのがベストなのでは

 

諦めてばっかだなこのチーム……

 

 

では